Meta Quest 3 vs. Apple Vision Pro 徹底比較
2025年の今、VRデバイスをまだ持っていないのはどうしてでしょうか? 「VRに興味はあるけど、どれにしようか迷っている…」と思っているなら、今回の比較が最終的な決め手になるかもしれません。

ご存じの通り、Meta Questシリーズはこれまでにも数多くのモデルを投入してきましたが、その中でも代表的なのがMeta Quest 3。一方、Apple初の本格VRヘッドセットとして注目を集めているのがApple Vision Proです。
この記事では、この2つの最新VRデバイスを徹底比較していきます。まずはざっと基本スペックを見てみましょう。
スペック比較表
項目 | Meta Quest 3 | Apple Vision Pro |
---|---|---|
解像度(片眼) | 2064×2208 | 3660×3200 |
重量 | 約515g | 600g以上 |
バッテリー | 内蔵(2~3時間) | 外部バッテリー必須 |
価格(512GB) | 81,400円 | 634,800円 |
視野(FOV) | 水平110°/垂直96° | Quest 3より狭い |
比較表からわかるように、Vision Proは非常に高性能な一方で、Quest 3にも負けていない点があります。これらのポイントを中心に、以下で詳しく解説していきましょう。
1. 価格
まず、最初に気になるのはやはり価格。 - Apple Vision Pro(512GB):参考価格 634,800円
- Meta Quest 3(512GB):参考価格 81,400円
差額はなんと550,000円以上。単純計算すると、Vision Pro 1台の値段でQuest 3を8台近く購入できることになります。セールやキャンペーン時にはQuest 3をさらにお得に買えるチャンスもあるので、コスパを重視するならQuest 3が圧倒的に有利です。
もっとも、Vision Proを検討している時点で予算に余裕がある方が多いかもしれません。ただし値段だけでなく、後述する用途や機能面でも両デバイスはかなり異なるので、その点も考慮が必要です。
2. 重量
- Meta Quest 3:約515g
- Apple Vision Pro:600g以上
いずれも実際に装着すると、その重量感が顕著にわかります。VRヘッドセットの場合、たとえ50gの差でも長時間の使用における疲労度や首への負担に大きく影響します。実際に両方を試したユーザーからは「Quest 3のほうが顔周りのフィット感がいい」という声が多く、サードパーティquest3ヘッドストラップ(例:KIWI Design H4 ヘッドストラップ)を使えば、さらに快適にプレイできるという評判です。
3. エコシステム
Vision Proは発売開始時から600本以上のアプリが利用可能とされていますが、ゲームやフィットネスに関しては圧倒的にQuest 3が優位です。現在リリースされている高品質のVRゲームの多くはQuestシリーズで遊べますし、フィットネス系のアプリも充実しているので、運動目的でも大いに活用できます。
一方、Vision ProはAppleのエコシステムとの親和性が高く、iPhoneやiPadとの連携はスムーズ。ただしゲームの充実度という点では、まだまだQuest 3に軍配が上がる印象です。

4. 視野
Quest 3の視野は水平方向110°、垂直方向96°と広く、VR特有の没入感を一層高める効果があります。視野が広いと周囲の状況を自然に捉えやすく、移動時に障害物を見落とすリスクも少ないというメリットがあります。Vision Proはこれに比べるとやや狭めです。
5. 画質
Vision Proは1眼あたり3660×3200という驚異的な解像度を持ち、Appleならではのソフトウェア最適化もあいまって、非常に精細な映像を楽しめます。一方、Quest 3の解像度は2064×2208。こちらも十分高精細ではあるものの、比較するとピクセルが見える場面があるかもしれません。
「画質最優先」で考えるなら、Vision Proが一歩リードしているのは確かでしょう。

図源:アップル
6. バッテリー
- Vision Pro:外部バッテリー必須
- Quest 3:内蔵バッテリーで2~3時間稼働、サードパーティ製のquest3バッテリーストラップを使用すれば最大6時間ほど
Vision Proはそのハイスペックゆえ、常に外部バッテリーに接続しておく必要があります。一方、Quest 3はバッテリーを内蔵しており、手軽に持ち運べるのが魅力。長時間の連続使用を想定するなら、Quest 3の方が取り回しやすいでしょう。

7. ハンドトラッキング
Vision Proのハンドトラッキングは非常に高精度で、膝の上に手を置いていても認識できるほど。一方、Quest 3にもハンドトラッキング機能はあるものの、Vision Proほどの精度はなく、操作にコツが要ります。
ただし、Questユーザーの多くはコントローラー操作が主体なので、日常的に大きな不便を感じるケースは少ないでしょう。

図源:アップル
8. 3D映像体験
Apple製品との連携が強みのVision Proなら、iPhoneで撮影した3D映像を簡単に再生できます。数年後、ソファでくつろぎながら、まるで目の前にいるかのように映し出される家族や友人の姿を眺めるのは、他では得がたい感動体験かもしれません。

図源:アップル
結論:どちらを選ぶ?
ここまで比較してみると、
-
Apple Vision Pro
- 画質・デザイン・クリエイティブ用途に優れる
- Apple製品とのシームレスな連携
- 高性能だが外部バッテリーが必要で重量も重め -
Meta Quest 3
- 価格が圧倒的に安い
- ゲーム・フィットネス系アプリが豊富
- 内蔵バッテリーで取り回しやすく、視野も広い
どちらも万能というより、用途やライフスタイルによって最適解が変わります。ゲームや運動に時間をかけたいならQuest 3、映像視聴やクリエイティブ作業を重視するならVision Pro、というのが現時点での大まかな結論です。
もちろん、「Appleのエコシステムを存分に活用したい」「最高のディスプレイで映画やコンテンツを楽しみたい」という方にはVision Proがベスト。一方、「手軽にVRゲームを楽しみたい」「価格を抑えつつエンタメやフィットネスに使いたい」というならQuest 3が最適でしょう。
これだけの価格差がある以上、本当に自分が求める体験がどちらにあるのかをじっくり考えることをおすすめします。気になる方はぜひ店頭やイベントで実際に試してみて、装着感や画質をチェックしてみてください。
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